田中淳夫 『田舎で暮らす! 』

田舎で暮らす! (平凡社新書)

田舎で暮らす! (平凡社新書)

これは役に立った。第2章を中心にコピーを10箇所以上とる。

amazon.jpから書評抜粋。

本書では著者が全国各地で調査した経験から田舎暮らしの現実がよく描かれている。最初に田舎に関する五つの誤解として、

  • 自然がいっぱい、
  • 土地や空き家がいっぱい、
  • 生活には金はかからない、
  • 田舎の人は優しいが保守的、
  • 交通事情の悪さが挙げられている。

これらはデータで示すのは難しいだろうが、おそらく感覚的に当っているので誤解している人には有益な情報だ。しかし、本書ではその後の具体例の中でも様々な情報がつまっており、農業で稼ぐのは容易でないこと、ログハウスは建てるのも維持するのも大変なこと、田舎でまともな仕事を見つけるのは難しいこと、子供の教育が必ず問題になること等、細かく書かれている。特に田舎での人間関係の難しさがよく書かれていて、よそ者扱いされることや結局田舎から出ざるをえなくなった事例が取り上げられている。もちろん、成功例も多く書かれており、奇抜な商売を始めたり、地域の人々のニーズにうまくのった事例等、やり様によってはまさに生きがいと呼べるものを手に入れることができるのが田舎暮らしの醍醐味だ。