辻谷真一郎『翻訳入門』

翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)

翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)

外国語から日本語への翻訳のときは、『日本語の直訳を作ってそこからこなれた意訳を作る』手法を使うと将来的に伸び悩む。原文からテクストの示す状況を思い浮かべ、直訳を作らずにいきなり意訳を作るほうが将来的に伸びる、ということが要旨。


(P113). どんな分野を目指す人も、まず実務とノンフィクションから始めてはどうか。機械や電気の特殊な分野は専門家にまかせて、医学や生物学、素人でもわかる経済記事、時事問題などはこれから翻訳を学ぶ人にとって格好の材料です。医学といっても素人でもわかる『家庭の医学』のようなものもあります。